たぬきケーキを共に

ずっと水底から眺めている

一瞬間の自分を捉える

夏のレジャーを楽しまなければと、さながらタスク処理のようにせっせこ花火大会やお祭りに参加している皆さん、お疲れ様です。ここらで少し休んでもバチは当たらないと思います。

 

先月に図書館で予約した本がなかなか返却されないのか、貸出可能のお知らせが来ないままそろそろ一か月を迎えようとしている。ジブリの最新作の原著と噂される本なんだけど、観たときの記憶と情熱が薄まってしまいそうなので微妙に困っている。

 

この夏は本をいっぱい読むぞなんて息巻いていたものの、図書館に行く予定がずるずる引き延ばされていることを理由にまだ一冊も読んでいない。今後の人生もきっとこんな感じでなあなあに過ごしていくんだろうと思っている。

 

読書にせよなんにせよ、私は一度感情が湧き上がった瞬間に行動に移さなければ、その激情はあっという間に劣化してしまう。きっと感情の鮮度が落ちやすいんだろうな。本当はじっくりと段階を踏んだりして慎重に生きたいけど、もっと刹那的な生き方を良しとして受け入れられたらと思う。

 

昨年ごろからあちこち出かけた旅行を振り返ると、事前に綿密に立てた計画に沿って達成していく楽しさよりも、偶然出くわしたお店に立ち寄ったりマップに頼らず適当に散策したりしたときの高揚感の方が印象に残っている。そういうところからも準備を入念にしていくより、直感的に物事を決めていく方が性に合っているのかもしれない。今後も自分のそういうところを少しずつ自覚していって修正し続けるんだろうから、「自分らしさ」を頑として主張するには早すぎる。

そう思うと、一生かかっても確固たる「自分」が完成されることはないんだろう。一生を添い遂げる自分のことですら真の意味から理解できることがないのなら、他人のことなんてなおさらのことで。人の内面のことなんてどうせ分からないんだしな~というマインドで付き合っていくのが吉なのかもしれない。